いたずらでガラスが割れて交換する羽目に

割れてしまった窓ガラス

窓ガラスが割れるケースは多種多様ですが、アクシデントはある程度致し方ないと諦めもつきます。しかし何かのいたずらで窓ガラスが割られてしまったならば、これはちょっと問題です。窓ガラスは割れて破片になれば凶器になりますから、いたずらや冗談では済まないことだってあるのです。
その事件が起きたのは、8月に入ったばかり、蒸し暑い夜10時をすぎたあたりのことでした。突然二階から高2の娘が階段を駆け下りてきたのです。取り乱していましたが、何かがあったのはわかったので、そのまま娘の部屋にいくと、窓ガラスが割れて破片が散らばっていました。聞けば部屋で音楽を聴いていたら、いきなり窓ガラスが割れたので驚いて降りてきたと言うのです。
わたしは破片に注意しながら窓ガラスの周囲を確認し、そのあとベランダに出てみました。ベランダにも多少破片は散らばっていましたが、そこから下の道路を眺めると、人影が走っていくのが見えました。
その日娘は一階のリビングで寝ることになり、翌日は日曜日で休みでしたので、さっそく業者を呼んで修理することにしました。
(参考:かれこれ10年ほどガラス交換の仕事をしています

業者が来るまでと思いガラス片を片付けているとき、小石が落ちていることに気が付いたのです。ベランダに小さなものがいくつかと、室内に大きめのものがひとつ落ちていました。どうやらこの小石がぶつかって窓ガラスが割れたようです。途端に昨夜見た走り去る人影が気になり始めました。若い男性だったような・・・。
娘にわたしの予想を話すと、恥ずかしそうに白状しました。人影は最近付き合い始めた彼氏で、その夜はベランダ越しに話そうと約束していたのを、すっかり忘れた娘がヘッドフォンで音楽を聴いていたのです。スマホにも反応しない。仕方なく下の道路から窓ガラスに小石を当てていた彼氏が業を煮やして少し大きめ石を使ったら、見事に窓ガラスが割れてしまったのでした。なんとも間抜けなロミオとジュリエットというわけです。